ブロックストリングスとは?見え方・使い方と研究

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ブロックストリングスとは?

ブロックストリングスは、ひもに沿って動かせる色つきのビーズがいくつか付いたひもです。一方の端を鼻の付け根に当て、もう一方の端を離れた場所に固定します。ビーズを1つずつ見ていきます。

名前は、1900年代半ばに活動し、斜視の研究で知られた検眼士(オプトメトリスト)フレッド・ブロックにちなんでいます。検眼士向けの Review of Optometry 誌の2025年の記事は、斜視の教科書を引用して、訓練でのひもの使い道を4つ挙げています。随意性輻輳(意識して目を内側に寄せること)を身につける、両目が同じ点に向いているかを確かめる、抑制に取り組む、近くと遠くのターゲットの間で視線の向きを切り替える練習をする、の4つです。

ひもが役に立つのは、生理的複視と呼ばれる現象があるためです。ビーズを見ているとき、それより手前や奥にあるものは二重に見えます。そのため、ビーズの手前と奥のひもは2本に見えます。この二重の見え方は正常で、予想どおりのものです。これがあるからこそ、ひもで左右の目がどこを向いているかがわかります。

ブロックストリングス検査でわかること

眼科の専門家がひもを簡単な検査として使うときは、ビーズを見ている間に何が見えるかを尋ねます。Review of Optometry の説明に基づく、主な見え方の意味は次のとおりです。

  • ビーズのところでX字になる:2本のひもがビーズに向かって伸び、ちょうどビーズで交差します。両目がビーズに向いているという意味です。
  • ひもが1本しか見えない:片方の目の像が無視されている、つまり抑制されています。ひもはビーズで交差するため、見えないひもは抑制されている目と反対側にあります。どちらの目かは眼科の専門家に判断してもらいましょう。
  • ひもの一部が見えない:たとえば、ビーズに向かってくるひもは2本なのに、ビーズから先は1本しか見えない場合です。一部の距離で抑制が起きている可能性があります。
  • ひもがビーズの手前や奥で交差する:目がビーズより近く(内寄りの傾向、エソ)や、ビーズより遠く(外寄りの傾向、エキソ)を向きやすいことを示します。
よく見られるブロックストリングスの見え方と、眼科の専門家がそこから読み取ること(Review of Optometry, 2025)
見え方示唆されること
ビーズでひもが交差する(X字)両目がビーズに向いている
ひもが1本だけ片目の抑制(見えないひもは抑制されている目と反対側)
ビーズの手前でひもが交差する目が近くを向きすぎる傾向(エソ傾向)
ビーズの奥でひもが交差する目が遠くを向きすぎる傾向(エキソ傾向)

研究でのブロックストリングスの使われ方

同じ記事は、ひもは複数ある診断用の検査の1つだと述べています。きれいなX字にならない場合、著者らは、目をどこまで近くに寄せられるか(輻輳近点)やピント合わせの力などの追加の検査か、紹介を勧めています。

発表された研究では、ブロックストリングスは4つの形で登場します。1件のランダム化試験では、それ自体が治療のすべてでした。多くの試験や症例集積研究では、より大きな通院または自宅プログラムの中の1つの手技として名前が挙がっており、結果はプログラム全体についてのものです。いくつかの脳振盪の研究では、輻輳の測定に使われました。2件の輻輳の試験では、片目で行う版がプラセボ訓練の一部でした。下の表には、各研究でどの役割だったかを記しています。私たちは2026年10月に Europe PMC で、ブロックストリングスの名前が出てくる研究を検索しました。

脳振盪後のブロックストリングス:研究の内容と結果

私たちの検索で見つかった、ブロックストリングスだけを検証したランダム化試験は、脳振盪を対象にした1件のみでした。UPMC スポーツ医学脳振盪プログラムによるこの試験で、著者らは、脳振盪後に輻輳近点が遠のいた場合にこの練習が有効である可能性があると結論づけました。その後、同じ雑誌に2通のレターが掲載されました。1通は「A Brock String Procedure Is Not Comprehensive Optometric Vision Therapy(ブロックストリングス法は包括的なオプトメトリック・ビジョンセラピーではない)」という題名で、もう1通は試験の著者らによる返答です。眼科の専門家は、脳振盪後の眼球運動に関する臨床向け記事(英語)をご覧いただけます。

より大規模な CONCUSS 試験では、公表されたプロトコルに、通院訓練の第2段階と自宅での練習の中にブロックストリングスが記載されています。試験の結果論文はブロックストリングスに触れておらず、自宅用コンピュータープログラムの実施率は、すぐに訓練を始めたグループで処方されたセッションの16%、開始を遅らせたグループで11%だったと報告しています。

脳振盪とエーラス・ダンロス症候群のある7人の症例集積研究では、1人がブロックストリングスの練習を不快に感じて吐き気が出たこと、また別の1人は一度に1分以上続けられなかったことが報告されています。

ブロックストリングスの名前が出てくる脳振盪・脳損傷の研究
研究デザイン対象行ったこと追跡期間報告された主な結果
Trbovich 2025, J Neurotrauma単盲検ランダム化比較試験脳振盪から10日以内で、輻輳近点が5 cm以上の11〜30歳の50人ブロックストリングスのみ:長さ約3 mでビーズ3個のひもで1日2回、各5回。通常のケア(読書などの目を使う作業の休憩、睡眠・水分・食事の助言)と比較7〜14日輻輳近点はブロックストリングスで8.9 cm、通常のケアで3.8 cm改善。首の症状スコアもブロックストリングスの方が大きく改善
CONCUSS, Alvarez 2026, Br J Sports Medランダム化臨床試験(すぐに開始と開始を遅らせる群の比較)受傷後4〜24週で脳振盪に関連する輻輳不全のある11〜25歳の104人動きを取り入れた通院での輻輳・調節訓練を週2回。プロトコルでは第2段階と自宅でブロックストリングスを記載6週間、その後16回のセッション終了後6週時点で、すぐに開始した群の88%、遅らせた群の8%が成功または改善。16回終了後は87%と92%
Storey 2017, Optom Vis Sci後ろ向きコホート研究病院の脳振盪プログラムの5〜18歳の子ども275人。うち67人で輻輳近点が異常標準的なケア。一部はブロックストリングスとペンシルプッシュアップを含む前庭リハビリに、一部は通院のビジョントレーニングに紹介回復まで(受傷後の中央値4.5〜23週)26人が標準的なケアで回復(中央値4.5週)、23人が前庭リハビリ後に回復(中央値11週)、7人が通院のビジョントレーニング後に回復(受傷後の中央値23週)
Wong 2021, Int J Sports Phys Ther後ろ向きコホート研究平均26.9歳の患者38人まず首の治療、その後に視覚と前庭のリハビリを組み合わせて実施。輻輳の測定にブロックストリングスを使用平均57.6日で10.4回のセッションブロックストリングスによる輻輳のスコアと症状スコアが改善
Ziaks 2026, Ir J Med Sci後ろ向き症例集積研究転倒後に症状のある60歳以上の女性5人眼球運動トレーニングを含む多領域プログラム。ブロックストリングスを測定に使用抄録に記載なし全員で症状が減少。ブロックストリングスの測定値は19.05 cm改善
Ross 2023, Neurotrauma Rep後ろ向きカルテ調査受傷後平均2.2年たっても症状がある13〜71歳の62人多くの要素からなる5日間のプログラム。62人中22人では、ブロックストリングスに沿って視線を跳ばす練習を眼の練習に含めた5日間の終了時症状チェックリストのスコアと、時間を計る検査や視覚の検査のいくつかが改善
Moller 2020, Brain Sci症例報告軽度外傷性脳損傷後の成人3人ブロックストリングスを含む通院と自宅でのビジョントレーニングプログラム終了時3人中2人で症状スコアが改善。1人は36から19に

輻輳不全とブロックストリングス

CITT と CINAPS の試験では、参加者が自分がどちらのグループかわからないように、プラセボ訓練で本物の手技の片目版を使いました。たとえば、片目を覆って行うブロックストリングスです。CITT では、本物の訓練のグループの93%、プラセボのグループの85%が、自分は本物の訓練を受けたと考えていました。

CINAPS では、輻輳近点と融像性輻輳はプラセボより本物の訓練で大きく改善しましたが、症状スコアは両グループで同程度に改善しました。CITT-ART も16週後に同じパターンを報告しています。CITT-ART でブロックストリングスの名前が出てくるのは、その後に行われた維持訓練だけです。

ブロックストリングスの名前が出てくる輻輳不全の研究
研究デザイン対象行ったこと追跡期間報告された主な結果
CITT 長期, 2009, Optom Vis Sciランダム化試験の追跡調査12週間の治療後に症状がなくなった9〜17歳の子ども79人週1回15分の維持訓練を6か月。通院訓練グループは輻輳の手技1つ(ブロックストリングスまたはバレルカード)と融像性輻輳の手技1つを実施1年通院訓練グループの84.4%が引き続き症状なし。87.5%が引き続き成功または改善
CITT-ART, 2019, Optom Vis Sciプラセボを用いたランダム化臨床試験9〜14歳の子ども311人16週間の通院訓練またはプラセボ訓練。ブロックストリングスの名前が出てくるのは、16週の結果の後に処方された維持訓練のみ(Morrison 2024)16週輻輳近点は10.4 cm対6.2 cmの改善。症状スコアは11.8点対10.4点の改善で、差は統計的に有意ではなかった
CITT-ART 1年, Morrison 2024, Ophthalmic Physiol Optランダム化試験の追跡調査通院訓練を受け、その後は治療を受けなかった子ども121人16週時点で症状のない子どもには、自宅で週1回15分の維持訓練を3か月。ブロックストリングスなどの輻輳の手技1つと融像の手技1つを使用1年輻輳近点に有意な変化はなし。融像性輻輳は4.7プリズムジオプトリー低下し、正常と分類された割合は同程度。著者らは改善が持続したと述べた
CINAPS, Alvarez 2020, Optom Vis Sciプラセボを用いた二重マスク化ランダム化試験18〜32歳の成人50人1時間の通院セッションを12回。プロトコルでは第1段階にブロックストリングスを記載12回のセッション輻輳近点は6.0 cm対3.1 cmの改善。症状スコアは12.4点対10.1点の改善で、有意差なし
Li 2022, BMC Ophthalmolパイロットランダム化試験18〜35歳の成人。輻輳不全のある33人が完了VR による訓練または通院訓練(ブロックストリングスを含む)を週1時間、12週間12週両グループとも改善。輻輳不全の患者では、どの指標でもグループ間に有意差なし
Maagaard 2021, Invest Ophthalmol Vis Sciランダム化クロスオーバー試験9〜13歳の子ども44人自宅での輻輳の練習(ブロックストリングスを含む)の後に調節の練習、またはその逆の順で、1日20分、週5日、各6週間12週最初の6週間の後、輻輳の練習から始めたグループで完全に回復した人が多かった
Alvarez 2010, Optom Vis Sci小規模な臨床研究輻輳不全のある成人4人と対照13人18時間の訓練。自宅での訓練でブロックストリングスとプリズムを使用3人で4か月〜1年輻輳の測定値が改善し、脳画像では一部の領域で活動が増加
Kergoat 2017, Gerontol Geriatr Med症例集積研究パーキンソン病のある68歳と80歳の男性2人通院3回と8週間の自宅での練習:ペンシルプッシュアップ、ブロックストリングス、ベクトグラム8週2人とも輻輳が向上し、症状が減少

弱視・斜視とブロックストリングス

これらの研究では、ブロックストリングスはより大きなプログラムの中の1つの手技で、アイパッチ、眼鏡、プリズムと併用されることが多くありました。小児科医向けの2022年の総説は、抑制解除の取り組みによって、消えない複視が起こることがあると述べています。

ブロックストリングスの名前が出てくる弱視・斜視の研究
研究デザイン対象行ったこと追跡期間報告された主な結果
ATS12, Lyon 2013, Optom Vis Sciパイロットランダム化試験弱視のある7歳以上13歳未満の子ども19人1日2時間のアイパッチに加え、能動的なビジョントレーニング(抑制解除の段階にブロックストリングスを含む)またはプラセボ訓練。16週間、毎週通院16週本格的な試験を行うのに十分な数の子どもを登録できなかった
Suwal 2024, J Optom2群比較(ランダム化は報告なし)弱視のある5〜16歳の子ども65人能動的なビジョントレーニング(正常な二重の見え方に気づくためにブロックストリングスを使用)またはアイパッチ3か月視力の向上は同程度。立体視の向上はビジョントレーニングの方が大きかった
Huang 2022, Children後ろ向き比較研究両眼に弱視のある7〜10歳の子ども31人ブロックストリングスを含むビジョントレーニングのプログラム、または追加の訓練なし治療終了まで視力は訓練ありで0.32 logMAR、訓練なしで0.003改善
Hsieh 2022, BMC Ophthalmol後ろ向き比較研究片眼に弱視のある7〜10歳の子ども36人ビジョントレーニング(道具の1つにブロックストリングス)に眼鏡とアイパッチを加えたもの、または眼鏡とアイパッチ9か月、さらに中止後3か月視力の向上はビジョントレーニングありの方が大きく、中止3か月後も低下なし
Sanchez 2025, J Optom後ろ向き症例集積アイパッチを続けても弱視が残った平均7.75歳の患者53人クリニックでの訓練(輻輳の段階でプリズムと組み合わせたブロックストリングス。53人中43人が完了)、自宅での知覚学習ゲーム、アイパッチ訓練後6か月87%が0.1 logMAR以上に到達。81%で立体視が測定可能に
Ma 2021, J Optom後ろ向きカルテ調査間欠性外斜視のある5〜22歳の40人1〜2週ごとの通院訓練(第1段階にブロックストリングス)と自宅での練習最後の訓練セッション眼位コントロールのスコアが遠見・近見とも1.1点改善
Pan 2026, Ophthalmol Ther後ろ向きコホート研究間欠性外斜視のある4〜34歳の636人通院訓練。最初のモジュールにブロックストリングスを含む1年以内46.5%が回復の基準を満たした。セッション数が多いほど可能性が高かった。著者らはランダム化試験が必要だと述べた
Xu 2023, J Clin Medランダム化比較試験外斜視手術後の7〜17歳の子ども136人視能訓練(プロトコルでは自宅でのブロックストリングスを記載)または訓練なし12か月手術結果が不十分だったのは、訓練ありで20.5%、訓練なしで42.6%
Wahid 2024, Hong Kong Physiother Jランダム化比較試験外斜視手術後の患者40人通常のケアに、ブロックストリングスを含む眼の運動を加えるか加えないか。3か月で24セッション3か月眼位コントロールのスコアは、運動グループの方が近見・遠見とも良好
Satgunam 2026, PLoS One後ろ向きコホート研究急性後天共同性内斜視の患者14人必要に応じてプリズムを使ったビジョントレーニング。自宅でブロックストリングスを行い、一部の患者ではブロックストリングスが唯一の練習だった最長1年14人中11人で手術をせずに斜視の角度が減少
Portela-Camino 2024, PeerJ前後比較研究複視のある平均62.45歳の成人48人プリズム眼鏡。プリズムだけで効果がない場合は、ブロックストリングスを含むビジョントレーニング訓練終了時訓練を受けた20人中13人が両眼視を獲得し、生活の質のスコアが改善

スポーツ・アスリートとブロックストリングス

Review of Optometry の記事は、専門家がその人のスポーツや仕事に合った距離にビーズを置くことができると記しています。2026年の Hemsball のパイロット研究で、著者らは、結果は慎重に扱うべきであり、ランダム化試験が必要だと述べています。

ブロックストリングスの名前が出てくるスポーツの研究
研究デザイン対象行ったこと追跡期間報告された主な結果
Tekin 2026, Sportverletz Sportschaden単一群のパイロット研究、対照群なし平均10.22歳の若い Hemsball 選手27人ブロックストリングスのトレーニングとバランス課題を組み合わせたセッションを1回セッション直後バランス、目と手の協調、反応のスコアが向上
Tuncel 2026, Front Behav Neurosci単一群の研究、対照群なし14〜17歳の男子バスケットボール選手42人3つのステーションでのセッションを1回。そのうち1つはブロックストリングスでの注視とパスを組み合わせたもの直後と30分後ジャンプ、スプリント、パス、シュートのスコアが向上
Zwierko 2015, J Hum Kinetランダム化、トレーニングあり12人・なし12人女子大学生アスリート24人ブロックストリングスを含む眼のトレーニングを1回20分、週3回、8週間トレーニング終了の4週間後眼位と輻輳開散の6つの指標のうち3つが向上
Clark 2012, PLoS One1チームを前シーズンおよび所属カンファレンスと比較シンシナティ大学の野球チームブロックストリングスを含む、シーズン前とシーズン中のビジョントレーニング1シーズンチーム打率が0.251から0.285に上昇
Clark 2015, J Vis Expチームのデータを含む方法論文大学のアスリートブロックストリングスを含むビジョントレーニングのプログラム6週間著者らは、トレーニングした選手で立体視と反応のスコアが向上し、脳振盪が少なかったと報告

その他の分野でのブロックストリングス

より小規模な研究でも、ほかの対象者向けの訓練プログラムの一部としてブロックストリングスが挙げられています。

  • 両眼視が正常な人:両眼の協調が正常な成人34人を対象にした2025年のランダム化研究では、最初の12週間の後、融像性輻輳に訓練群とプラセボ群の差はありませんでした。その後、プラセボ群もプログラムを行った2回目の12週間の段階(ブロックストリングスから開始)の後に上昇しました。著者らは、両眼視の問題がない人では、この範囲は2(負)と5(正)プリズムジオプトリーを超えては鍛えられないと述べています。
  • ビジュアルスノー症候群:21人を対象にした2022年のパイロット研究は、6週間と12週間の訓練の後、生活の質のスコアが良くなったと報告しました。著者らは、特定の症状が減ることはまだ示されていないと述べています。
  • 脳卒中:2019年の3件の症例報告は、ブロックストリングスを含む4週間の集中的なプログラムについて記述しています。
  • 発達の遅れ:幼稚園児3人を対象にした2026年の症例集積研究では、後半の段階でブロックストリングスを使いました。
  • 近視:208人の子どもを対象にした2026年の後ろ向き研究は、トレーニングプログラムにブロックストリングスを含め、トレーニング後は前と比べて眼軸の伸びが遅くなったと報告しました。多くの子どもはほかの近視治療も受けていました。

ブロックストリングスと複視

ブロックストリングスでひもが2本に見えるのは正常です。これは日常生活で物が二重に見えることとは違います。ご自身やお子さんの物が二重に見える場合は、たとえ出たり消えたりしても、NHS は眼鏡店の検眼士(オプティシャン)か医師に相談するよう勧めています。突然始まった複視、目の痛みを伴う複視、頭部のけがの後の複視は、すぐに受診が必要です。

斜視や脳振盪がある場合は、まず十分な検査が必要です。適切な計画は原因によって変わるためです。斜視のトレーニング、視覚抑制、輻輳不全のトレーニングのガイドで詳しく説明しています。

ブロックストリングスのやり方:担当の専門家に聞くこと

ビーズをどこに置くか、どれくらいの時間、どのくらいの頻度で練習するか、何をもって進歩とするかは、診断によって変わります。上の研究での量は、それぞれの研究の対象者向けに設定されたものです。眼科の専門家に、診察室でやり方を見せてもらい、実際にやるところを確認してもらいましょう。練習中に頭痛、目の痛み、複視が出た場合は中止して、担当の専門家に連絡してください。自宅での練習を専門家の計画にどう組み込むかは、自宅でのビジョントレーニングのガイドで説明しています。持っていくとよい質問は次のとおりです。

  • 私の診断は何で、なぜブロックストリングスが計画に入っているのですか?
  • ビーズとひもの遠い方の端はどこに置けばよいですか?
  • 1日に何分、何曜日に行えばよいですか?
  • 正しくできていれば何が見えるはずですか? ひもが1本しか見えない場合はどうすればよいですか?
  • ひもを見ていないときに頭痛、目の疲れ、複視が出たらどうすればよいですか?
  • 次はいつ目を再検査しますか?

Optics Trainer の位置づけ

Optics Trainer は、iPhone、iPad、Android、ウェブブラウザ、Meta Quest で使える、ゲーム形式の視覚・脳トレーニングアプリです。いくつかのゲームは、上で説明したブロックストリングスの練習と同じ種類の課題を使っています。Odd One Out と Front or Back にはそれぞれ輻輳(Convergence)版と開散(Divergence)版があり、輻輳開散の負荷が段階的に上下する中で奥行きを判断します。Motor Fusion は、CITT と CITT-ART の維持プログラムでブロックストリングスと組み合わせて行われた融像性輻輳の手技をモデルにしています。ペアの画像がゆっくり離れていき、2つに分かれたところでタップします。アプリに表示される結果は練習の結果であり、臨床的な測定値ではありません。スマートフォン、タブレット、パソコンでは赤青メガネを使い、Meta Quest では左右の分離が内蔵されています。アプリの画面は日本語に対応しています。

ブロックストリングスの代わりになるものではなく、治療や診断でもありません。FDA の承認(クリアランス)を受けておらず、日本で医療機器として承認されたものでもありません。また、上で紹介した研究で使われたものでもありません。脳振盪の後や斜視がある場合は、必ず担当の専門家の計画に沿って使ってください。臨床で眼球運動を測定したい専門家は、Optics Tracker(英語)をご覧ください。

Optics Trainer は専門家による診断や処方された治療の代わりにはなりません。ご自身の状態については、眼科医や視能訓練士などの専門家にご相談ください。担当の専門家が自宅での練習を計画に取り入れてよいと判断した場合、モバイル版とウェブ版の料金は、App Store では月額 ¥2,500 です(Google Play とウェブ版は購入時に価格が表示されます)。年間プランもあります。スマートフォン・タブレット版アプリは7日間の無料体験から始められ、無料のウェブアカウントでは1日3回までプレイできます。VR 版は7日間の無料体験の後、Meta Quest Store で現地通貨の価格が表示されます。

Optics Trainer の機能と、このガイドで紹介したブロックストリングスの使い道との関係
ガイドでの内容Optics Trainer の機能行うこと
近くと遠くの間で視線の向きを切り替えるOdd One Out、Front or Back(Convergence または Divergence)輻輳開散の負荷が段階的に上下する中で奥行きを判断する
通院プログラムでの融像性輻輳の取り組みMotor Fusionゆっくり離れていくペアの画像が2つに分かれたらタップする(練習であり、臨床的な測定ではない)

Optics Trainer をダウンロード

ダウンロード無料。アプリは7日間の無料トライアル付き。ブラウザでは1日3回まで無料でプレイできます。

よくある質問

ブロックストリングスは何に使うのですか?

眼科の専門家は、両目が同じ点に向いているかを確かめたり、抑制を見つけたりするために使います。ビジョントレーニングでは、輻輳のためのプログラムや、脳が両目に気づくようにするためのプログラムの一部として使われます。

ブロックストリングスでひもが1本しか見えないのはなぜですか?

片方の目が抑制されている、つまり無視されている可能性があります。ひもは交差しているため、見えないひもは抑制されている目と反対側にあります。追加の検査が必要になるので、眼科の専門家に伝えてください。

ひもがビーズの手前や奥で交差するのはどういう意味ですか?

手前で交差する場合は、目がビーズより近くを向きやすいことを示します。奥で交差する場合は、遠くを向きやすいことを示します。ちょうどビーズのところでX字になれば、両目がビーズに向いているという意味です。

脳振盪の後のブロックストリングスは研究されていますか?

はい。2025年のランダム化試験では、脳振盪から10日以内に登録した11〜30歳の50人で、ブロックストリングスの練習と通常のケアを比較し、7〜14日後に追跡しました。輻輳近点はブロックストリングスで8.9 cm、通常のケアで3.8 cm改善しました。CONCUSS 試験のプロトコルや、いくつかのクリニックの症例集積研究にも登場します。

ブロックストリングスは輻輳不全に効果がありますか?

CITT、CITT-ART、CINAPS などの輻輳の試験では、ブロックストリングスは通院訓練や維持訓練の中の1つの手技だったため、結果はプログラム全体についてのものです。輻輳不全に対してブロックストリングスだけを検証した試験は見つかりませんでした。

斜視にブロックストリングスを使えますか?

眼科の専門家に相談してください。斜視の研究ではクリニックのプログラムの中で使われており、適切な計画は斜視の種類によって変わります。

ブロックストリングスの練習はどれくらいの時間やればよいですか?

担当の専門家に聞いてください。適切な設定、時間、スケジュールは診断によって変わります。また、計画が役立っているかを確かめるために、目の再検査を受ける必要があります。

出典

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